1隻のみ残され、絶体絶命のハーメルンⅡ。同盟軍が近づきます。
逃げるにしても修理することもできない・・特に策もない副管のベルトラムは、士官二人を呼び出します。軍規に則り、船を自爆し全員名誉の戦死を遂げることを選択肢として考えるように告げたのです。絶句する士官たち。
「お前だけ死ねよ、ゴラァ!!!」という言葉をぐっと飲み込んで士官は、降伏の道もあることを解きますが「不名誉な降伏などありえない」と呆れた言い草です。
自己陶酔で自爆を選ばれたのでは溜まったものではありません。
士官は、生き残る道はラインハルトしかないと思いキルヒアイスに話をします。不穏な動きがあるのではないかとキルヒアイスをみはらせる副官ベルトラム。自爆の話をきいて、キルヒアイスは機関室に行き、ザイデルに協力を要請しますが断られます。
しかたなく、キルヒアイスは一人で実力行使にでます。
ラインハルトを自室から脱出させようとしますが見張りに拒否され、さらに見張っていた兵がキルヒアイスを拘束にかかります。あっという間に4人を倒しますが倒した兵が銃を取ろうとすると・・ザイデルがその銃を拾います。
ザイデルと機関員たちが助けに来てくれたのです。
助け出されたラインハルトは状況を把握すると、まずは指揮権を奪取するために艦橋に向かいます。銃を構えて艦橋を制圧。ラインハルトは、副官のベルトラムをが自爆を考えていると暴露します。
ラインハルト「兵を無駄死にさせたくない」
誰も無駄死にはしたくありません。艦橋の士官たちはラインハルトを間接的に支持。ベルトラムを自室に拘束し、ラインハルトはハーメルンⅡの指揮権を奪取します。
ラインハルトは2話のラストに登場した、機関員シュミットの恒星アルトミュールの表面爆発に伴う恒星風に乗って脱出案を検討します。シュミットは、下級兵士ではあるが天文学の第一人者であることを尊重するラインハルト。作戦の準備が進みます。
しかし、士官の中には、ラインハルトを支持していると見せかけて、ベルトラムに協力する士官もいました。彼の手で脱出したザイデルは、複数人でラインハルトがいる艦橋を制圧するために液体酸素ボンベなどを武器に乗り込みます。
そこには、縛られ人質にされたロルフもいました。
ラインハルト「・・あなたは、部下の命を盾に取るのか!」
ベルトラム「もはや、部下ではない。叛乱者だ・・ミューゼル貴様もな!!!」
指揮権をラインハルトから奪い返そうとするベルトラム。キルヒアイスは、機転を利かせて艦橋の音声を船内に流します(ナイス!)。ラインハルトは、ベルトラムが指揮権を奪い取ったら帝国軍人として恥ずかしくない決断・・そう・・艦を自沈させるつもりである事を公にします。音声を聞いて色めき立つ、艦内。
下級兵氏の味方だと思っていたベルトラムは、本音を暴露します。自分と違って何も考えず努力をしない平民を負け犬と罵ります。兵士は何も考えなくてもいい、考えるのは自分たちエリートだけでいいというわけです。
ベルトラム「貴様は中尉だ。俺は大尉だ!貴様は俺の命令に従っていればいいんだ!!」
ラインハルト「断る」
ラインハルト「私はこの艦の士官として、兵士達の命を預かっている。誰一人として無駄に死なせる訳にはいかない!あなたに指揮権を返さない事が最善の道だと信じている!これが叛乱だと言うのなら、私はその汚名をあえて被ろう!!」
16歳とは、思えぬ覇気のあるセリフです。カイザーの片鱗が垣間見えます。
ラインハルトへ銃を向けるベルトラム。鳴り響く銃声。
ロルフが倒れています。ラインハルトをとっさにかばったのです。宇宙空間で助けてもらった恩義だったのでしょうか・・
ラインハルト「貴様!」
銃を互いに向け合う、ラインハルトとベルトラム。
一触即発・・・とその時、重症の艦長がやってきました。
艦長は、自分の責任であるとして二人に謝罪し、ラインハルトを艦長代理として任命します。その理由は、貴族同士の馴れ合いではなく、この艦を救おうとする意志と冷静な判断力とのことでした。死に体ですが艦長もなかなかに冷静な判断です。傷がいたんで、艦長は退場。
ベルトラムも艦長の命により、ラインハルトに協力することを渋々承諾しますが、はたして彼をこのまま放置していていいのでしょうか?
弟を殺したベルトラムを睨む兄ザイデル。
ハーメルンⅡはアンカーを切り離し、正式に指揮権を握ったラインハルトは、赤色巨星へ自由落下体制に入らせます。
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