敵装甲車から得たデータを用いて同盟軍を撃退したラインハルトは、ヘルダーに今こそ同盟軍基地へ攻勢をかけるべきと進言する。戦闘中であれば当初の目的も果たしやすいと考えたヘルダーは、その案を容れる。戦場で単独行動を命じられたラインハルトは、予想通り背後から襲ってきたヘルダーに立ち向かい、捕らえようとする。しかし、ヘルダーも手強かった。間一髪のところでキルヒアイスが駆けつけ、ラインハルトは救われる。事件の真相について語ることを拒んだヘルダーは谷底に身を投げ、表面上、事件は終息する。ラインハルトたちは、早くも次なる任地である宇宙に思いを馳せるのであった。
銀河英雄伝説 ON THE WEBより引用
銀河英雄伝説 外伝 白銀の谷 Kap.IVの見どころ
基地に戻ったラインハルトは、ヘルダー大佐と面会していた。
援軍に向かわせたフーゲンベルヒと会わなかったかとラインハルトに問いただすが「友軍が来るとは思っていなかった」と陰謀に関しては、知らないふりをするラインハルト。
逆にラインハルトは、データを手に入れ、敵基地の場所が判明したので攻勢に出ることを進言します。ヘルダー大佐は、迷いましたが戦場のどさくさであればラインハルトを暗殺することも可能であると考え、作戦の実行に出ます。
βⅢ基地より大群の装甲車で出撃する帝国軍。山肌にある同盟軍基地を東西から挟み撃ちにする殲滅作戦です。指揮を取るのは、マーテル中佐とヘルダー大佐自身。企んでいるのがミエミエですw
ヘルダーは侵攻途中にラインハルトを呼びだし、殲滅が目的なのでキルヒアイスと二人で同盟が逃走可能な敵の退路の1つを塞げと命令。さらに無線は使うなという命令にラインハルトも苦笑いが隠せません。
帝国軍が奇襲攻撃を開始。
規模でまさる帝国が苛烈な攻撃を仕掛け、同盟軍は沈黙し始めます。基地内部に突入すると同時にキルヒアイスも同盟軍基地に侵入します。
戦いの趨勢が決したと思ったヘルダーはラインハルトが見張っている場所に徒歩で向かいます。ひとり雪山に座っているラインハルトに向かってレーザー銃を叩き込むヘルダー。・・しかしそれは、内部に雪を詰めてた防護服のダミーでした。
ラインハルト「動くな!罠にかけたつもりだろうが、かかったのは貴様のほうだ!」
脱皮していた中身のラインハルトは雪から抜け出し、レーザー銃をヘルダー大佐に向けます。
しかしヘルダーも伊達に大佐まで上り詰めたわけではなく、軍人の腕前は捨てたものではありませんでした。シティハンター並みにw華麗な銃さばきを見せるヘルダー大佐。雪の中に隠れていたせいか動きの鈍いラインハルト。
ヘルダー大佐「貴様のように姉の七光りで出世が約束されたような者に分かってたまるかぁぁ!!」
ヘルダーが絶叫しながら銃を打ち尽くした瞬間にラインハルトは飛び出し、ヘルダーを狙い撃ちしようとしますが見事なエネルギーパックの交換で逆にヘルダーに銃を撃ち落とされてしまいます。
ラインハルトの頭に銃を突きつけるヘルダー大佐。
ヘルダー大佐「そこまでだな孺子(こぞう)」
ビーム音が鳴り響き、ラインハルトを葬り去ったと思いきや、、、ビームはキルヒアイスが放ったものでした!手から血を流して倒れ込むヘルダー大佐。
キルヒアイスは基地にマーテル中佐を呼びに行っていたのでした。マーテル中佐にヘルダー大佐がベーネミュンデ公爵夫人の命でラインハルト暗殺を企てていたという証言をしてもらうためです。
なんと言ってもラインハルトは、皇帝の寵姫の弟。バレてしまえば、処罰は大逆罪。大逆罪は、一族が死刑という事実に青ざめるヘルダー大佐!
ヘルダー大佐「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ヘルダーは、家族が殺される恐怖に崖から飛び降り自殺。
犯人はいなくなりましたがラインハルトは、マーテル中佐に証言を頼みます。しかし、マーテル中佐はヘルダーを戦場での名誉の戦死として記録。敵基地の殲滅にいたっては二人の貢献が大きかったと報告するとのこと。
マーテル中佐「さしあたっては、それで満足しておいてくれ」
これはマーテル中佐がヘルダーの家族に配慮したのか、貴族の抗争に巻き込まれたくなかったのかはわかりませんが半年後、彼の推挙を得て、二人は宇宙艦隊勤務へと移っていきます。
それは察したのか、ラインハルトは宇宙に行けることを喜びます。
ラインハルト「宇宙に出られるなら、それで良しとしよう」
宇宙に思いを馳せて空を見つめると山の尾根の横に惑星レグニッツアが・・その惑星の上空でのちにラインハルトは生涯最大の強敵と出会う・・というナレーションがたまりません。
ラインハルト「行こう、キルヒアイス。星々の大海へ・・」
次巻、晴れて艦隊勤務になった彼らの活躍いかに!
銀河英雄伝説 外伝 白銀の谷 Kap.IV スタッフ
脚本:河中志摩夫
絵コンテ・レイアウト監修:清水恵蔵
演出:上野史博
作画監督:茅野京子・山本径子
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