ホーランド、散ってしまいましたね。。。悲しみ。
フジリュー版のホーランドさんは、結構間抜け感が減って、一定の評価があるのも好きですね
ホーランドはある程度ラインハルトと同じ視野を持っていたが、「俺も古い人間だったか・・・」というセリフを残して散りました。。。
早速ですが話に入ります!
面白かった点
第三次ティアマト会戦はホーランドの出現が一歩遅かったことを証明した
第三次ティアマト会戦は、ホーランドの「急激な突撃」で事態が大きく動きました。
ミュッケンベルガーは大きく隊を崩され、同盟軍が優勢になったかと思われます。
しかし、そこでラインハルトは「全軍後退」を指令。キルヒアイスはすべてを理解して全隊にそれを指示します。
ホーランド軍の部下は「最後の敵は戦わずして逃げていきます!」と喜びますが、ここでホーランドは自分が大きな失敗をしていることをいち早く自覚。
ホーランド:「全艦に告ぐ!!全速であの敵を追うんだ!」
すでに先の攻防で多くの艦はエネルギーを使い切っており、また補給線が伸び切りエネルギーは尽きかけている。しかし、それでも追うことをホーランドは指示します。
そう、ラインハルトは「逃げた」のではなく、戦術として「後退」し、ホーランド軍がエネルギー切れを起こしたところを叩く戦法で対応したのでした。
このへんのホーランドが「ラインハルト」の考えを気づくこと、そしてラインハルトが「ホーランドは後退と気づいたから追ってきている。そこに評価する点はある」とつぶやくのは、面白いですね
このへんがフジリュー版の面白いところですね。ホーランドに対して、歴史的な再評価がされた形で面白いですね。帝国軍のノルデン少将との対比が面白い
結果的に、ホーランド艦隊一同はエネルギー切れを起こす。
ラインハルトは、後退を止め、全速前進を指令。
「3連斉射」を指示。
ホーランド部隊は、ただただエネルギーの奔流に身を焦がすことしかできません。
「良くも悪くも・・・俺たちは戦い切ったよな・・・」
「評価はどうあれ・・・。歴史に名を記す戦いだったはずだ」
ウランフ中将とビュコック大将が助けに向かうも、そこには無残に敗退したホーランド艦隊の残存兵が、漂っているだけでした。。。
戦艦ブリュンヒルト / 帝国の双璧の登場
戦場から戻ったラインハルトは、褒美としてブリュンヒルトを下賜されます。
タンホイザーに不満を持ってなかったのですが、下賜されたブリュンヒルトを見ると走り出す笑
ここから、呂布に対しての赤兎馬のように、ラインハルトに対してのブリュンヒルトが戦場を駆けることになるのです。
キルヒアイス「あんな屈託のないお顔は10歳の頃以来です」
ってくらい喜んでいるラインハルトはちょっと可愛いですね笑
そのあとにも首都星オーディンで滞在していたラインハルトに、一人の男が訪ねてくる。
そう、帝国の双璧であり、後の新領土(ノイエラント)総督でもある、オスカー・フォン・ロイエンタールである!
ロイエンタールは親友でもあり、戦友でもある「ウォルフガング・ミッターマイヤー」の救出を依頼しに来たのだ。
フジリュー版のロイエンタールはちょっと暗さが少ないですね
ミッターマイヤーはなおかつもっと「明るさ」が強そうですね、このへんはフジリュー先生の趣味なのかな?小説版との違いも興味深い
ミッターマイヤーは部下である「ブラウンシュバイク公爵のいとこの息子」の軍律違反並びに市民への悪事を粛清する。それに怒ったブラウンシュバイク公の親族、フレーゲルが拷問の後に死刑にしようとしていた。
この辺の「貴族」と「市民」の争いは非常に面白いですね!
帝国の名前はドイツ風ですが、この辺の構造は「フランス」っぽさを個人的には感じますね。貴族趣味な退廃の先にある新陳代謝というのは、まだまだ先の話ですが。。。!
あと、ラインハルトがブラウンシュバイク公を訪れたときの、ブラウンシュバイクの顔がすごい「金八先生」に見えるのは私だけでしょうか?笑
そんなこんなでラインハルトがプレッシャーをかけて、ミッターマイヤーを救うことで、帝国の双璧に恩を売ることで、最強の部下を得たのであった。
第四次ティアマト会戦の始まりとヨブ・トリューニヒトとの邂逅
一方同盟軍は、再度帝国軍との戦争に入るのであった。
ここで戦争開始のセレモニーに、ヨブ・トリューニヒトが出てきました。
トリューニヒトは戦争を賛美するセリフをつらつらと並べます。
「戦争はこれまで150年続いてきた。これからも続くのだろうか?」
「これからも何十年、何百年と続くかも知れないこの争いに、何の意味があるのか?」
「そう考えるとこの戦争に意味はあるのか?平和主義者の意見の通り、帝国と講和を結ぶべきか」
「否!それはありえないことを明言する!」
「帝国は自由をなくす!我々の自由を守るのだ!戦わんいざ祖国のために!」
いやー、これすごくヒトラー的な要素がありますよね。
こういった「先が見えない」世の中になったあとは、先を何かしらの形で明言してくれる人に、大衆はついていきがちです。
そんなこんなでいつもどおりゲッソリするヤン・ウェンリーと、なんとか繋がりをつくりたいパエッタ中将がうっとり見つめる姿の対比がすごいですね。
そんな中、なんとヤン・ウェンリーを見つけたヨブ・トリューニヒトが、ヤンに議論をふっかけてきます。そのときのヤンの顔ww
ここであの名言が出ますね。
トリューニヒト「エルファシルの英雄よ!キミの必勝の戦略とはどんなものかね?」
ヤン「それでしたら簡単です。敵の六倍の兵力をそろえ、補給と装備を完全におこない、司令官の意思をあやまたず伝達することです」
トリューニヒトの希望した答えじゃなかったことで、逆に彼の記憶に残ったことでしょう。
いやーけどこのセリフ良いですよね!!
敵の六倍の兵力を整える。これは単純だけど、難しい。けどこれができないときに無能な上層部や上司によって突撃を命じられる。どこかのブラック企業みたいですね。。。!
きちんと兵力を整えること。装備と設備を整えること、きちんと組織を健全に保つこと。これこそが大事ですね。
そんなこんなで、みんながティアマト星域に出撃。今回はパエッタ中将が嵐の中心の一人となるが、果たして。。。そして、ヤンの幼馴染のラップがいるのだが。。。!?
感想
今回はホーランドが死んでしまって悲しいですね〜。ホーランド結構好きだったし、もうちょっと経験をつんだ後、ヤンと共闘していたら、もうちょっと成長していたら同盟軍はこのあと、もっと良いな戦いができたかもしれない。
うーん、しかし相手が悪かった。
これが歴史ですね。。。!
さあここで、ヤン・ウェンリーとラインハルトの衝突ですね!!
だんだん役者も揃ってきて、戦闘が楽しみですね!
また、戦闘とは別に、同盟と帝国の政治と腐敗が見えるシーンも面白い。
現時点は最悪の民主主義と最悪の専制政治、どっちも最悪笑、という状況です。しかし、これは今の実際のぼくらの世界でも近いことがありますよね。
このへんの政治を考えるきっかけをもらえるのも銀英伝の楽しいところ!!
ということで、次回の巻を更に楽しみに終わりにしますか!また次回!
銀河の歴史が、また一ページ・・・
次の話はこちら→
執筆中
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フジリュー版ヤンジャン銀英伝1巻の感想はじまりはこちら→
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