突然の攻撃に混乱する同盟軍。ラインハルトたちは液体酸素をも武器として用い、残りの同盟軍兵士も倒した。敵の装甲車から水素電池も奪取し、帰路の動力も確保した。ここでラインハルトは、彼らの装甲車に細工をした者が、その結果を見届けに来るのではと考える。その予想は正しく、ほどなく彼らの上官フーゲンベルヒが姿を現した。キルヒアイスが事故死したと告げられた彼は、ラインハルトに銃口を向けつつ、事件の真相を語ってしまう。さらにアンネローゼを売女と侮辱した彼をラインハルトは赦さなかった。ちょうどその頃、βⅢ基地は同盟軍の奇襲攻撃を受けていた。
銀河英雄伝説 ON THE WEBより引用
銀河英雄伝説 外伝 白銀の谷 Kap.IIIの見どころ
荒れ狂うブリザード。
ラインハルトとキルヒアイスの攻撃を受けた同盟軍は装甲車を捨て、二手に分かれ攻撃をした敵を探します。
一隊に対して、高みから雪の塊を投げるキルヒアイス。その音に気を取られ、振り返った兵士の背後から首に真横から氷柱で突き刺し殺害するラインハルト。武器が少ないとはいえ、かなり凄絶です。鮮血が飛び散ります。そして、キルヒアイスはあっという間に見事な腕前で3人をレーザー銃で射殺します。
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死体を発見した残りの兵士4人は、大勢の敵がいると恐れ、崖を背にしようと移動しますがそれは罠でした。ラインハルトは、崖の上から装甲車の液体酸素を落として、全員を氷の柱に・・・二人であっという間に同盟軍を殲滅します。やはり、末恐ろしい二人です。
同盟の装甲車を奪おうとしますが脳波で運転手を判別するシステムになっており、使用できないためエネルギーとデータのみを奪取します。
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βⅢ基地では、ラインハルトがどうなったか・・気になってしかたがないチキンなヘルダー大佐が我慢できなくなってフーゲンベルヒをラインハルトの元に差し向けます。
犯人は必ず、現場に戻ってくると推理したラインハルトは翌朝、装甲車の上で犯人がくるのを待ちます。もちろん、これは演技です。そこに現れたのは上官であるフーゲンベルヒでした。
自分が有利な立場だと疑わないフーゲンベルヒは、主犯がヘルダー大佐であること、命令はアンネローゼを逆恨みしたベーネミュンデ公爵夫人の策謀であることをベラベラ喋ります・・・聞きたいことをしゃべらせたら、フーゲンベルヒに用はありません。
「キルヒアイスやれ!」
事故死したと偽っていたキルヒアイスがフーゲンベルヒが乗っていた装甲車に砲塔からビームを撃ち込みます。大破する装甲車。ゴキブリ並みの生命力でまだいきているフーゲンベルヒ。命乞いをしますがアンネローゼを「売女」と罵った罪を許さず射殺します。
次は、ヘルダー大佐の番です。装甲車で基地に戻ります。
二人は車中で奪った同盟軍のデータを解析すると敵が奇襲作戦を仕掛けている最中だと気づきます。
突然の奇襲を受けて大混乱に陥ったβⅢ基地。「こんな時に・・」と苦々しい顔をするヘルダー大佐。同盟軍は優勢で基地は危機的状況に陥ります。しかし、攻め勝っていた同盟軍の装甲車が突然停止。ラインハルトがデータ解析をして、装甲車を止めるコマンド送信したのです。
報告をするためにモニター上に現れたラインハルトの姿を見て、思わずちびったヘルダー大佐w
フーゲンベルヒが失敗したのか、ラインハルトが全てを知ってしまったのか、全く状況がわからず狼狽します。それを気分がすぐれないかと思ったのか部下が部屋に戻られたらと進言します。なんて、気の利く部下でしょうw
その言葉を素直に受け取って部屋に戻るヘルダー大佐。ミューゼル少尉が帰投したら自分の部屋に来るように命令します。
基地に戻ってきたラインハルトは勝利の立役者としてに歓喜で迎えられます。
ラインハルト「待っていろ、ヘルダー。そして、その後ろにいるやつら・・」
どうなる次巻!
ヘルダー大佐、ピ〜ンチ!www
銀河英雄伝説 外伝 白銀の谷 Kap.III スタッフ
脚本:河中志摩夫
絵コンテ:牧野行洋・清水恵蔵
演出:西山明樹彦
レイアウト監修:清水恵蔵
作画監督:茅野京子
銀河英雄伝説 外伝 白銀の谷 Kap.IIIで使用されたクラシックは・・
- ハイドン 交響曲第93番第1楽章
- ドボルザーク 交響曲第4番第3楽章
- ベルリオーズ 幻想交響曲 第5楽章
- ハイドン 交響曲第101番第1楽章
- ハイドン 交響曲第104番第1楽章
- シューマン 交響曲第4番第1楽章
- シューマン 交響曲第2番第3楽章
- シューマン 交響曲第2番第1楽章
- ハイドン 交響曲第49番第1楽章
- シューマン 交響曲第4番第4楽章
- シューマン 交響曲第1番第1楽章
次回予告
ラインハルトの提案で同盟軍基地への総攻撃を決めたヘルダーは、その作戦の中でラインハルトの抹殺を企んでいた。
それを察したラインハルトとキルヒアイスは一計を案じるが
次回、銀河英雄伝説外伝・白銀の谷、第4話
友よ、覚えているか、あの戦いの日々を
⇒ 次の話
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