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ラインハルトさまには おわかりのはずです。 10人の提督の反感など、 100万人の兵士の感謝に比して、 とるにたるものではありません。 ジークフリード・キルヒアイス銀河英雄伝説 外伝
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帝国暦486年。艦隊を率いてイゼルローン要塞を目指すラインハルトに、ミュッケンベルガー元帥より、要塞に接近しつつある自由惑星同盟軍艦隊を迎撃せよ、との指令が届く。ミュッケンベルガー元帥とその幕僚は、ラインハルトを皇帝の寵姫である姉の威光を借りる若僧と見做し、捨て駒として使おうと考えていたのだ。ガス状惑星レグニツァ上空での、同盟軍第二艦隊とラインハルト艦隊の戦闘は、レグニツァの過酷な環境により至近距離での乱戦となる。ラインハルトはこの特異な気象条件を味方につけ、第二艦隊に大損害を与えることに成功した。

その後、ロボス元帥率いる本隊と合流し、態勢を立て直した同盟軍艦隊は、予定通りイゼルローン要塞への進撃を続ける。帝国軍は、これをティアマト星域にて迎撃すべく艦隊を布陣した。左翼に配置されたラインハルト艦隊に下された指令は、敵正面への前進。司令部の意図を悟り憤然とする部下を抑え、ラインハルトは命令通り艦隊を進める。彼は同盟軍に接近すると、艦隊を敵前で回頭させ、双方の艦列の間を高速で通過した。その行動に意表を突かれた両軍だったが、気が付けば敵が眼前に迫っていた。もはや総力戦しかない。その後も、ラインハルト艦隊に翻弄される同盟軍。遂に撤退を決めるが、状況はそれを許さない。ここでヤンはひとつの陽動作戦を提案。思いもかけない行動で敵の攻撃を封じ込めることに成功した。

「常勝の天才」「不敗の魔術師」、後にそう並び称されることになる二人は、後日、第四次ティアマト会戦と名付けられるこの戦いで、お互いの名を知ったのである。

銀河英雄伝説 ON THE WEBより引用
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オープニングナレーション

戦争は、今も続いている。

人類の歴史は戦争の歴史だったと言っても意義を唱えるものは、そう多くはあるまい。人類に進歩という表現があるとすれば、進歩が戦争という母体の中から誕生したと言っても暴言だと言いきれる人は今はもういまい。

人類は、その種子の最後の一粒が死に絶えるまで戦い続ける生物なのかもしれない。
戦争の中で膨大な量の血と涙と知恵が費やされていく。その中で、様々な人々の夢と野望が燃え尽きていく。

だが、いつの世も、その中で世界を良きにしろ悪しきにしろ変えようとする野望を持った人間がいた。その野望が世界をどう変えたか、それを評価するのはその時代の人々にまかすしかないのかもしれない。

なぜなら、世の歴史家の評価など歴史家の生きた時代によって様々に変化して行くものだからだ。だが、歴史上に名を残し、世界を変えたいと野望も燃やし、人間の歴史の中に砕け散っていった人々がいた。

人は、そんな人間たちを、英雄と呼ぶ。

銀河英雄伝説 外伝 「わが征くは星の大海」の見どころ

  • 記念すべき「銀河英雄伝説」のアニメ第一作目
  • メインのキャラクターデザイナー奥田万つ里氏が作画監督をしているのでキャラクターが美しい。
  • アニメにクラシックのボレロを使った、おそらく初めてのアニメ

アニメ「銀河英雄伝説」の一番最初というと必ず思い出すのが劇場公開された「わが征くは星の大海」です。

調べるとこの作品は、パイロットフィルム的な作品だったそうででまさに大河シリーズとなったアニメ版のまさに「序章」と呼べる作品です。

自分の「銀英伝」のファーストコンタクトが小説が先かアニメが先か覚えてないのですが小説を読む前にこの劇場版をレンタルビデオで観たのではないかと思います。今回、久々に鑑賞したのですが劇中でラインハルトを揶揄する「スカートの中の大将」という意味が当時よくわからなかったと記憶しているので多分そうだと思います。

原作を読めば、姉・アンネローゼのことだとわかりますが・・才能がありつつも軍部で忌み嫌われている容姿端麗な金髪の青年大将と赤毛の参謀。同じ部隊で、味方であるはずのミッターマイヤーとロイエンタールの双璧が「あの方はどうなさるおつもりなのかと・・」意味深なセリフ。

細かい説明がないのでいろいろと想像を掻き立て、その謎に包まれた設定とSFの世界観にのめり込んでいったのを覚えています。

監督が石黒昇さんでヤン・ウェンリーの声が古代進を演じた富山敬さんだったので「宇宙戦艦ヤマト」的な話かと思いきや一隻の戦艦が活躍するのではなく、艦隊戦という実際の戦争を想起させる設定も斬新でした。

美しい宇宙空間の中でビームと光の濁流に飲まれるの艦隊たち、そこに流れるボレロがマッチして、今までのアニメにはないスケール感がありました。

作画もキャラクターデザインをした奥田万つ里さんが作画監督をしているのでキャラ描写は華麗で言うことなく、当時としてはイゼルローン要塞へのブリュンヒルトの着陸・曳航シーンは、素晴らしい描写でワクワクしたのを思い出しました。

旧作の銀英伝って、110話もあるのか〜っ。

うーん、観るのか悩むなーっと言う人はまず「わが征くは星の大海」を観てからでも遅くはないと思います。

華麗な艦隊戦を描きつつ、上層部に一目置かれるラインハルトとヤンの双方を見事に描いた今は亡き、脚本家の首藤剛志さんの力量が光ります。

60分に「銀河英雄伝説」がギュッと詰まった一本です。

銀河英雄伝説 外伝 「わが征くは星の大海」の名言

「はい。要塞の戦いだけで無く、150年続いたこの銀河の戦いが終わるのも、そう遠くは無いでしょう。」
ジークフリード・キルヒアイス

冒頭でのシーン。ラインハルトの「終わらせるよ。」と言う言葉にキルヒアイスが返したセリフ。長く続いた戦争とこれからの「銀河英雄伝説」という物語を感じさせるセリフとなっています。

このセリフは【05:50】付近で登場します。

「ああ、コーヒーは遠慮するよ。軍人って奴はどうしてこんな無粋な泥水が好きなんだ?」
ヤン・ウェンリー

紅茶好きという設定が全編に出てくるヤンのキャラクターを印象づけるセリフ。

このセリフは【12:20】付近で登場します。

「私は今まで4つのことだけを考えていた。一つはこの帝国をどうするか。もう一つは姉上のこと。そして親友のこと。さらに我が艦隊の将兵たち。だがもう一人、無視出来ぬ者が現れた・・・・・・・・・ヤン・ウェンリー准将。」
ラインハルト・フォン・ミューゼル

「第四次ティアマト会戦」で二人が邂逅するというのはOVAのオリジナル(原作では「アスターテ開戦」)なのですがそれだけに印象的なセリフです。

このセリフは【55:23】付近で登場します。

登場するキャラクター

帝国軍

ラインハルト・フォン・ミューゼル(大将)、ジークフリード・キルヒアイス(中佐)、ミッターマイヤー(少将)、ロイエンタール(少将)、エルネスト・メックリンガー(准将)、カール・ロベルト・シュタインメッツ(大佐)、パウル・フォン・オーベルシュタイン(大佐)、フレーゲル男爵(予備役少将)、グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー(元帥)、ルイ、ウイン、ゲッツ、ビジョン

同盟軍

ヤン・ウェンリー(准将)、パエッタ(中将)、ダスティ・アッテンボロー(大佐)、ラザール・ロボス(元帥)、ドワイト・グリーンヒル(大将)、ニルソン、オリビエ・ポプラン、イワン・コーネフ、ヨブ・トリューニヒト(国防委員長)、トニオ、クルト

銀河英雄伝説 外伝 「わが征くは星の大海」スタッフ

監督:石黒 昇
脚本:首藤剛志
演出:さかいあきお
作画監督・キャラクターデザイン:奥田万つ里
メカニック作画監督:清積紀文

「わが征くは星の大海」で使用されたクラシックは・・

  • マーラー 交響曲3番
  • ショパン ノクターン第9番
  • チャイコフスキー 「白鳥の湖」スペインの踊り
  • ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
  • ベートーヴェン ピアノソナタ第8番「悲愴」
  • モーツァルト クラリネット協奏曲
  • ニールセン 交響曲第4番「不滅」
  • ラベル「ボレロ」

「わが征くは星の大海」は原作でいうと・・

「銀河英雄伝説」外伝の第一巻(星を砕くもの)の終盤である「惑星レグニッツァ上空の戦い」と「第4次ティアマト会戦」が描かれています。

原作と異なり、ラインハルトとヤン・ウェンリーが初めてお互いにその名前を知る脚本となっています。

藤崎竜版「銀河英雄伝説」では・・

フジリュー版では、「惑星レグニッツァ上空の戦い」と「第4次ティアマト会戦」は、銀河英雄伝説5の「#045 第四次ティアマト会戦 惑星レグニッツァ上空戦I」から銀河英雄伝説6の「#050 第四次ティアマト会戦 英雄の誕生Ⅲ」で描かれています。

こちらは原作に準拠しており、アニメでは、アッテンボローに変更されていた役柄をジャン・ロベール・ラップ(少佐)のままになっています。また、こちらも原作と同じくヤンとラインハルトはまだお互いを知らないままとなっています。

エンディングナレーション

これは、星屑のように光る英雄たちの中の小さな星の始まりにすぎない。二人の英雄の戦いは、ここに始まる。

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