ハーメルンⅡは、ラインハルトの命令で恒星アルトミュールへの自由落下を始めます。
ラインハルトは、恒星の表面爆発に伴う恒星風に乗って脱出する案を出したシュミットを機関室から呼び、恒星をモニターしてもらうことを機関長に申し出ます。しかし、修理の人手が足りないので代わりが欲しいと機関長に言われます。
副長ベルトラムが艦橋では、やることはないので私が行くと言います。機関室には、弟を殺されたザイデル兄もいるのでラインハルトも躊躇しますが・・
ベルトラム「罪を償うために行かせてくれ」
その言葉に納得し、ラインハルトも了承します。
あれ、ベルトラムが障害になると思ったのに違うのか・・???
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恒星爆発予想時間まで残り5時間。エンジンの修理には4時間。余裕があるのは1時間だけです。
恒星に近づくにつれて、艦内温度がジリジリ上がっていきます。冷静なラインハルトの額にも汗が浮かびます。
艦橋にいたデューリング中尉が熱さで気分が悪いので医務室へと退出。それは、自分だけ助かりたいと言う愚かな行動でした。
彼は、降伏はして欲しかったがこんな状況は望んでいなかったのです。脱出ポットに乗り込んで一人で逃げようとします。キルヒアイスが阻止しようとしますがすでにハッチは固く閉ざされています。
このまま脱出ポッドが射出されれば敵に艦の位置を知らせることになります。ラインハルトは、この危機に対して冷徹とも取れる命令を下します。
ラインハルト「ポッドが射出されると同時に迎撃せよ」
この艦橋のやり取りは、デューリングにも回線で聞こえていました。自分だけ生き残りたいデューリング中尉がポットを射出できるわけがありません。
デューリング中尉「どうすればいいんだよ!」
ど〜にもなりません(苦笑)。ハッチが開き、デューリング中尉の肩に手を置くキルヒアイス。
これは、ラインハルトのプラフでした。どっちみち、ボットを撃墜したら同盟に位置がバレてしまいます。
この采配に感嘆の項を漏らす士官たち。さすがです。
そして、ようやくエンジンの修理完了。完璧を期すために起動テストをすると姿勢制御スラスター13番が故障してることが判明します。
修理をするには、艦外作業が必要ですが・・すでに外は灼熱地獄。ベルトラムは艦をロールさせて、日陰を作ればいけると提案します。計算すると耐熱服が耐えられるのはわずか10分以内。
因縁の二人であるザイデル兄とベルトラムが志願します。許可をするラインハルト。
二人は、防熱パネルをかぶり、修理の箇所に向かいます。なんと、熱で船の外装に二人の足跡が!とんでもない温度!ベルトラムが防熱パネルで影を作り、ザイデルが修理します。
そこについに同盟艦隊接近。ハーメルンⅡは補足されます。同盟艦隊よりのミサイルが発射!着弾まで3分!
ギリギリで修理は完了。テストでも問題なし。ザイデルとベルトラムが修理を終え引き返します。ベルトラムのヘルメットが熱でゆがみます。ミサイル着弾まで30秒!絶体絶命!!
シュミット「きました、表面爆発です!!」
うわーっ、同時かよ〜っ!!!!
恒星の表面が爆発し、濁流と化して恒星風が巻き上がります。
ラインハルト「姿勢制御開始!!」
ハーメルンⅡはミサイルを回避、ミサイルは表面爆発に巻き込まれ誘爆します。ザイデルとベルトラムは、艦の姿勢制御で弾き飛ばされます。ベルトラムは、ザイデルを艦に向かって押します。
その反動でベルトラムは影を出てしまい、一瞬のうちに炎と化しました・・覚悟の上だったのでしょう・・弟を殺した贖罪として・・。ザイデルは無事に帰還。
キルヒアイス「ベルトラム大尉は殉職しました」
殉職の報告に呆然となる艦橋を叱咤するラインハルト。
ラインハルト「恒星風の到達と同時にエンジン始動!!」
表面爆発の恒星風に乗って一気に加速するハーメルンⅡ。同盟艦隊を一瞬のうちに抜き去り、戦場離脱に成功しました。
メルカッツ艦隊と連絡が取れ、九死に一生を得ます。犠牲はでたものの、なんとか無事に帝国領域へ帰還できました。
ザイデルは、ベルトラムと弟ロランと一緒に撮影した写真を見ながらプランデーを煽り、涙を流します。悲しいシーンです。
ラインハルトは艦長、副長不在の艦を指揮し、一艦を生還させた功績により大尉に昇進することとになった。しかし、ラインハルトは自分が叛乱罪に問われると思っていたので艦長の言葉は意外なものだった。
アデナウアー艦長「私の艦で叛乱など起こったことはないよ」
くーっ、渋いぜ艦長!!
ハーメルンⅡのクルーの敬礼に見送られるラインハルトとキルヒアイス。在任わずか一ヶ月足らずであった。
ラインハルト「キルヒアイス まだまだ学ぶことは多いな」
二人の新しい赴任先は、軍務省の内勤であった。
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「私の艦で叛乱など起こったことはないよ」アデナウアー艦長
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