巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンの艦長となっていたラインハルト。彼に上官のレンネンカンプから極秘任務の打診があった。あのヘルクスハイマー伯爵が失脚し、軍事機密を持ち出した上、同盟への亡命を図っているという。極秘任務というのは、巡航艦1隻で同盟領に潜入し、その亡命を阻止した上で軍事機密を奪還するという困難なものだった。武勲を立てる機会と見たラインハルトは、この任務を引き受ける。イゼルローンを進発した彼は、大胆極まりない策で同盟軍艦隊の注意を逸らし、警戒線を突破して同盟領へ入る。その手腕に副長のワーレン少佐は感嘆を禁じ得なかった。
アニメオリジナルストーリー。ラインハルトが単艦で同盟領に侵入するという困難な作戦に挑む姿が見どころ
ラインハルトは外伝「黄金の翼」で語られた第五次イゼルローン要塞攻防戦にて武勲をあげたことで中佐に昇進。巡航艦シューリッヒ・エンチェンに艦長として就任します。キルヒアイスも中尉として保安主任という役職で同乗。
その艦内では、機動装甲を身にまとった兵士たちによる白兵戦が行われていました。しかし、これは実際の戦闘ではなくシュミレーション。ラインハルトのいる艦橋を狙う隊長はキルヒアイス。
これがまた、強い。バッタバッタと敵を戦闘不能判定にしていきます。
キルヒアイス「艦橋を制圧しろ!!」
艦橋にいるラインハルトのそばに副官としているのはワーレン少佐。のちにラインハルト亡き後、「獅子の泉の七元帥」の一人となる人物です。
キルヒアイスの部隊は、艦橋に煙幕を放り込んであっという間に突入。キルヒアイスはワーレンと激突します。かなり、いい勝負です。
ラインハルト「本来なら艦橋への突入を許した時点で負けだな・・」
ラインハルトを取り囲む兵士たち。多勢に無勢かと思いきや一閃!ラインハルトもかなり強いです。
ラインハルト「気を抜く者は容赦しない。私を殺すつもりでこい!!」
キルヒアイス「・・ラインハルト様!?」
敵なのにキルヒアイスがラインハルトを心配して隙を見せた瞬間にキルヒアイスはワーレンやられてしまいます。ワーレンがラインハルトを見ると取り囲んでいた兵士達が全員倒れています・・おいおい、強すぎでしょ。
ラインハルトも容赦なしなので兵士たちは悶絶しています(笑)
館内放送「突入部隊全滅。演習終了」
演習を終え、イゼルローン要塞に戻る巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェン。
着任以来数ヶ月、同盟軍の攻勢もなく武勲をあげることもできずにいたラインハルトに極秘任務が飛び込みます。
それは、軍の極秘の機密を盗んで同盟へ亡命を図っているヘルクツハイマー伯爵を拘束し、機密を奪還せよというものでした。ヘルクツハイマー伯爵は、外伝「決闘者」で間接的に対決した、因縁のある相手です。
軍事機密とは、のちに本編でも登場する「指向性ゼッフル粒子発生装置」の試作機。この技術が同盟軍に渡れば、帝国にとっては多大な損失です。このミッションを単独でやれという無茶な要求です。単独行で敵のイゼルローン回廊を突破するのは至難の業・・だからこそ大きなチャンスでもあります。
ラインハルト「了解しました。拝命します」
上層部は、ベンドリング少佐という男を監察官として同行させるとのこと。どうやら、お目付役のようだ。
ラインハルトは、若いベンドリング少佐を一喝し、この時点で余計な口出しをしないように釘を刺してしまいます。
出発した巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンは訓練航海と称して発進。同盟のイゼルローン回廊入り口近くに接近してから乗組員達に航海の本当の目的を告げると皆が驚きます。
ワーレン「あまりにも無謀な作戦ではありませんか?」
まあ、イゼルローン回廊の同盟軍哨戒網を巡航艦一隻で突破するなどどう考えても正気の沙汰ではありません。潜入箇所などないように思えますが・・。
ラインハルト「なければ、作れば良い」
イゼルローン回廊へ入るとラインハルトは、大胆にも敵に発見してもらうために目立つ行動に出ます。すぐさま、同盟軍に発見されます。有効射程に入る直前に主砲発射し、すぐに反転して離脱。
ヘーシュリッヒ・エンチェンが逃げた先には、帝国の警備艦隊が!
ラインハルトは、同盟軍を誘い出して帝国軍の警備艦隊と鉢合わせさせたのです。極秘任務で支援してもらえないなら、無理やり支援させてしまおうという大胆な作戦www
ワーレン「この艦長。若いににず、只者ではない・・」ワーレン大絶賛(笑)
両軍ともに増援を要請し戦闘は拡大。警備は手薄になり、その隙に巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンは同盟軍の回廊の侵入に成功します。
ラインハルトが困難な作戦に挑むオリジナルストーリー「奪還者」面白いです!
銀河英雄伝説 外伝 「奪還者 」Kap.I スタッフ
脚本:河中志摩夫
絵コンテ:浅見隆司
演出:熨斗谷充孝
総作画監督:清水恵蔵
作画監督:山本径子・都築裕佳子
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